ねば玉の戯言

九州の片隅で社会人してます。 ラルクを一生愛す。

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L月、ニアメロ傾向お題小説です。
うっすら腐女子的においがすることがありますが、たいがいギャグなので大丈夫です。

★更新通知
最新記事に「がばちょ!」って書いてあったらこっそりこの一覧に小説が増えてます。
キャラの誕生日更新が多いです。

★たどり着き方
カテゴリ「目次・ジャンプ感想」「デスノート感想目次」「小説置き場」 。

★更新履歴

【1】寝言は寝てから言え L月/バンド(05.09.11)
【2】なんとなく切れない L月/オタク竜崎(05.09.24)
【3】壊れたら拾い集めて ニア①/シリアス(05.09.25)
【4】止まることを知らない L月/学園パラレル(05.09.29)
【5】合わせてくれなくたっていい  L月/キラ王国(05.10.01)
【6】バレないように気をつけてね  L月/キラ王国外伝(05.10.14)
【7】例え明日いなくなっても メロ①/シリアス(06.08.31)
【8】意味のない言葉だって、 メロ②/メロ誕記念(06.12.15)
【9】貴方の為だなんて云わない ニア②/シリアス(06.12.26)
【10】いわない、いえない。 マトメロ/マット誕記念(07.02.01)
【11】この手からすり抜けていったもの 夜神家/月誕記念(07.02.28)
【12】大人のようでまだまだ子供 L月/名探偵える(07.04.01)
【13】朝なんて来なければいいL月/月誕記念。(09.02.28)

★シリーズ別目次

■L月
【バンド】寝言は寝てから言え
【オタク竜崎】なんとなく切れない
【学園パラレル】止まることを知らない
【キラ王国物語】合わせてくれなくたっていい  バレないように気をつけてね
【名探偵える】大人のようでまだまだ子供 
■ニアメロ
1 壊れたら拾い集めて(ニア視点)
2 例え明日いなくなっても(メロ視点)
3 意味のない言葉だって、(メロ視点)
4 貴方の為だなんて云わない(ニア視点) 
■マトメロ 
いわない、いえない。
■夜神月誕生日記念
この手からすりぬけていったもの(2007)
朝なんて来なければいい(2009)



続きはお題一覧です。(お題配布元:マイナス思考。様)
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関連記事
捜査本部ビルで世界の名探偵のLが月とバンドを組もうとする話。
ありえない感いっぱいです。ただ無理やりラ○クと絡めたかったようです。








捜査本部の高層ビルの一室。
他の捜査本部のメンバーが捜査に出かけ、月とふたりきりになると、
唐突に竜崎は切り出した。


「月くん、私とバンドを組みませんか。」


…は?
なにを言い出すんだこいつは。
またなんか変なこと考えてるな、と思いつつも月はツッコんだ。

「寝言は寝てから言え。」
「だって私と寝ると月くん、喘ぐのに忙しくて話もできないじゃないですか。」
「…、その寝る、じゃないし、喘いでないから。」

竜崎はすぐそっちに話を持っていくな、と嘆息しながら、
月は先を促した。

「…で?なんでいきなりバンドなの?」
「いきなりじゃないですよ、私のこの身なりをよく見て下さい。」

…身なり?
なんで今更そんなものを、と思ったが、
とりあえずまじまじと竜崎を見つめてみた。

目の下には隈。
ボサボサの髪。
だらしない服。

普通とは言えないが、特にいつもと変わったところは無い。
竜崎の真意がわからず、月は首をかしげて訊いた。

「…いつもと変わらないけど?
隈はあるし、髪ボサボサだし。
なんでそれでバンドなの?」
「わからないんですか、月くん。」

しょうがないですね、ではちょっと待ってて下さい、と言って
竜崎はなにやら隣室へ消えた。

「なんなんだ、いったい…」







いぶかしみながら、待つこと30分。

暇だったのでパソコンで捜査資料を見ていると、
いつのまにかうとうとしていたらしい。

すると突然、隣の部屋から続くドアが眩しく輝いた。

「え、な、何!?」

わけもわからずうろたえていると、
なぜか低くギターの音が聞こえてくる。




こ…これは…!!!
この聞き覚えのあるフレーズは…!!!













「ラルクの『浸食』!?」

のイントロ!?




な、なんで!?となかばビビッていると、
竜崎がギターを持って現れた。



着崩したシャツに、レザーパンツ、おまけにくわえタバコ。








「…kenコス!?」





なんで!!!




さっぱり意味がわからず、月は圧倒されながらも
かろうじて言葉をひねり出した。



「…もしかして…その隈…
メイク?だった、の?」




ニヤリ、とタバコを手に持ち、竜崎は言った。

「そうです、やっと気づいてくれましたか月くん。
髪も、毎朝30分かけてセットしたヴィジュアル系バンド仕様だったんです。」

服は…まあバンドマンも普段はラフなものかなと思って、
と、わけのわからないことを言いながらギターを持った竜崎が近寄ってくる。
月は無意識に少しづつ後退していたが、かまわず竜崎は月の肩を掴んだ。
びくっとする月に、満足気にわけを語りだす。

「このあいだ、月くんの自宅に盗聴器とかしかけたとき、
ついでに家宅捜索もしたって言いましたよね。」
「あ、ああ…」

まだあっけにとられたまま、月は返事だけ返す。
竜崎は見たことも無いくらいの笑顔で続けた。

「そしたら月くんの部屋から大量のラルクグッズが出てくるじゃないですか。
CDはもちろん、ポスター、ラル缶。
激突トマラルクを見つけた時にはもう、これはもう、
私がken役でもしてバンドをやるしかないと思ったんですよ。」

「…確かに僕はラルク好きだけど…なんか飛躍してないか?」

少し冷静さを取り戻してきた月は、突っ込んでみた。
すると竜崎は諭すように、月の肩をぽんぽんしながら言った。

「大丈夫、ボーカルは月くんに任せますから。
のどを痛めてはまずいので、啼かせるのもほどほどにしますし。」

啼かすのやめないのかよ!と妙なところがひっかかったが、
とりあえず置いといて、月は竜崎のことを訊くことにした。

「てゆうか竜崎、ラルク好きだったの?
だから隈メイク(?)してたの?」
「いえ、まぁどっちかというと私は訊くならpierrot派だったんですけどね。」
「…ああ、なんかわかるよ。竜崎、ちょっとキリトっぽいし。」
「でもまぁバンドやるなら、ラルクの方がいいですね。コピーだと。
いずれオリジナルも出したいですけどね。」

ギターを傍らに置き、月のとなりに竜崎は座った。

「私の『L』っていう通称も、実は『L'Arc en Ciel』の頭文字からとってますし。」
「ええ!?」
世界の名探偵が、そんな!!!

もうどこから突っ込んでいいのかわからないくらいの衝撃発言を
繰り返す竜崎に、月は眩暈を覚えた。
これが夢ならいいのに、と思いつつベッドにつっぷす。
もういい、寝てしまえ。

「…もう…今日は僕、寝るから。ね。おやすみ、竜崎。」

「え、ちょ、月くん!
バンド名どうするんですか!!決めないと寝かせませんよ!!」

がばっと竜崎がすがりついてくるが、
捜査と竜崎のせいでここ最近あまり眠れていない月は
竜崎の変なショーにつきあわされた脱力感もあり、
本格的に睡魔にとりつかれつつあった。

「うるさいなぁ。
Lとライトで『L⇔R』でもL&Lightで『WL』でも
なんでもいいよ。
とにかく僕はもう寝る…」

「全部パクリじゃないですか!!
じゃぁどうしましょう…他の捜査員の意見も参考にしたりして…
うぅんミサさんとか粧裕ちゃんとかにも訊いた方がいいですかね。」

竜崎がぶつぶつ呟くのをよそに、月は眠りに落ちていった。











「…うぅん…いかがわしいイカ…」

「…なんの夢ですか、月くん。」






END.






■あとがき。
わぁ。初めて小説なんか書いちまったよ!!(笑)
ものっそゴーインな展開、しかも趣味丸出し(笑)。
ちなみに「激突トマラルク」とは、ラルクマンバーが疾走するレースゲーム。
ほんとにあります。
あと「いかがわしいイカ」はラルクのPV集「クロニクル」に出てくる
単語です。一応月はラルクがらみの夢を見ているようです。(笑)。
いやぁ。どうしよ。途中から隣の部屋に竜崎が消えましたがその間の
手錠とか監視とかは…スルーで!(笑)

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【デスノートお題小説NO.1】初出 2005 09 11 00:58
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恐れ多くも某サイト様へ献上した一品。
オタク竜崎に振り回される月が食費の捻出のため竜崎を働かせようとする話。







<秋葉系竜崎~就職をしよう!編>



世界の名探偵・Lは、ある日全ての依頼を打ち切った。


理由は、「11月のイベントに間に合わないから」。


同人活動に専念したいらしい。

同人活動しながら探偵をしていたこともよく考えるとすごいが、
ここにきて優先するのが同人の方だとは。
月は途方にくれていた。

当然、収入はゼロだ。

世界の名探偵はもうすでに一生暮らしに事欠かないほどの財を手にしていたが、
「同人活動に走る人間に渡すお金などありません」と
財産管理を任せていたワタリににべもなく言われ、
残されたのはわずかな貯金と、家だけ。
しかも、その貯金も底をつきかけている。

確かに探偵業をやっていては同人活動など続けていられないだろう。
しかし、このままでは食費すらままならないことになりそうなのだ。
竜崎の家計を管理する月としては、頭の痛い問題なのである。
探偵業を再開すればワタリも許してくれるのだろうが、
「あんなことしてたらイベントに出せる本も出せません」と、竜崎は頑なに拒む。
そのうえ今回のイベントは大きなものらしく、竜崎も相当気合が入っていて、
食費をつぎこんでまで製作にとりかかっているのだ。

だめだ、これではいつか献立が煮干になる!
なんとかして竜崎に同人活動と両立できる職を探してもらわなきゃ。
月はその決意を胸に、竜崎の家のドアを開けた。

「竜崎、ただいm」
「月くん!ちょうどいいところに来てくれました!!」

ただいま、と言うのをみなまで聞かず、
竜崎は月の腕を引っ張って家の奥に連れ込もうとする。

いつも竜崎は月が帰ってくるのを異常な正確さで察知する。
竜崎いわく、「月くんのフェロモンは半径5キロまで近づけばわかります」ということらしい。
そんなものわかってたまるか、とも思うが、
じゃあ何で帰ってくるのがわかるのかと考えてもろくなことが浮かばないので
その理由についてはあまり触れないようにしよう、と賢明に考えながら、
月は竜崎の“仕事部屋”までついていった。

「見てください!これ、買っちゃいました!
これで、月くんの写植貼りもずいぶん楽になるはずです!!」

珍しく目を輝かせて竜崎は誇らしげにそれを指差した。
昨日まで部屋にはなかった、最新式のプリンタ。
ラベルに「世界最速、その速さを実感して下さい」と書いてある。

「…なにこれ。」
「?プリンタです。前のは出力が遅くて、月くんイライラしてたでしょう?
これなら月くんを待たせることなくスムーズに活字を印刷してくれますよ。」
「…うん、すごいね。
いや、そうじゃなくてね、このお金はね、どこから来たのかな?」

月がキラスマイルになっているのにも気づかず、竜崎は上機嫌で説明する。

「口座にお金が残っていたので、使い切ってみました。
電気屋さんがポイント割引してくれたので、思っていたより安く上がったんです!」

私買い物上手でしょ、ほめて下さい、とまだ何か言っている竜崎を無視して、
月はとびっきりのキラスマイルで求人情報誌を差し出した。

「今月の食費、無くなったみたいだから、
働いてきてくれる?」
「え、でもまだ原稿、前戯までしか書けてな」
「煩い、このヲタクめが!!!
仕事見つけてくるまで、同人活動禁止!!」
「そんな、月くん、せめてキラに挿れるとこまで書かせてくださ」
「黙れ、この変態!!!
キラに挿れたかったら、さっさと食費稼いで来い!!」

ついにはスマイルさえ剥がした月は、ぐずる竜崎をうながし、
かたっぱしから面接以来の電話をかけさせた。



それから2週間後。
全ての会社の面接結果が出揃った。


見事に全部、不採用。


世界の名探偵は、その類まれな頭脳を持っていながら、
いかんせん、一般企業には向いていないことが裏付けられてしまった。

いくら言っても竜崎のあの座り方はなおらず、
面接官に「わが社に貢献できることは」と聞かれ
「ヨツバキラを逮捕すればあなたの会社は助かるでしょうね」などと言っていたらしい。

そんなやつ、就職できるわけがない。

竜崎の非常識さを考慮しなかったことを後悔しながら、
月は結局自分で職を探すことにした。

「僕もいいかげん、あいつと別れたほうがいいのかな…」

少し遠い目をしながら呟き、それでも別れることは無いだろうと
思っている自分に、月は苦笑した。




END.




■あとがき
「秋葉系竜崎」でしたっ。
このあとたぶん「ひも竜崎」になってます(笑)。
あと同人の仕組みをよく知らないので「写植うんぬん」は間違ってるかもしれませんが、
そこは暖かくスルーして下さい(笑)。


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【デスノートお題小説NO.2】初出 2005.09.24.00:39
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初シリアス。ニア視点。ワイミーズと7巻後半の内容です。









いつも、あなたは私の前にいる。





―ワイミーズハウス―
イギリス、ウィンチェスターにある養護施設。
優秀な子供を集め、Lの跡継ぎを育てる為の場。

そこで、私とメロは育った。

物心ついたときには、私はもうその施設にいた。
親の顔など覚えていないし、大して気になりもしなかった。
私はあまり人に執着がないのだろうと、なんとなく思っていた。
一人でいても苦にならなかったし、むしろ一人の方が落ち着いた。

メロは、私と正反対だった。
いつもみんなと一緒にいて、楽しそうにしていた。

それでも、私は気づいていた。
メロが自分から近寄っていくのは、私と、もうひとり。
Lだけ、だった。

メロが私に話しかけてくるのは、そう頻繁なことではなかった。
私が自分から人に話しかけることなどなかったし、
L以外はメロくらいしか話しかけてくることもなかったから、
私はメロが時々話しかけてくると、内心少し驚いていた。

どうして私にかまうのだろう。
そんなに、成績のことが気に入らないのか。

そう思うけれど、メロが話しかけてくるのは他愛の無いことばかり。
いつもみんなの前では一番になりたいと言っているメロは、
私の前では成績の話などしたことがない。

誰々が描く似顔絵がうまいだの、
そのパズルできたらくれ、だの。

そんな私たちを、Lは見守ってくれていた。

自分でも気づかなかったけれど、今にして思えば
そんな他愛ない時間を、私は少し心地よく感じていたのだろう。

そうやって月日が過ぎ、
私はいつしかずっとそんな日が続くような気がしていた。
…いや、正直に言うならば、続いていて欲しかったのだろう。
こんな日が来るなんて、思ってもいなかった。
…思いたくもなかった。
柄にもないが、そう思っていることを否定できなかった。



ある雨の日。
ロジャーに呼ばれ、私とメロはロジャーの部屋へ向かった。
ロジャーが、私とメロに告げた。
唐突にも聞こえるほどに。



「Lが、死んだ。」




何を言っているのだろう、
と一瞬頭が受け付けなかった。


Lが、死んだ?


メロは、一瞬あっけにとられながらも
すぐにロジャーに食い下がっている。

それを聞きながら、ニアは徐々に思考をめぐらせ始めた。


…死んだ?
L、あなたが?


そんなことがあるだろうか?
そんなことがありうるだろうか?

世界の迷宮入りした事件を数々解決し、
顔も素性も一切明かさず
世界の警察機構すら掌握して見せた、あの、Lが。

私たちの知らないところで、こんなにあっけなく死ぬというのか?

それこそ、ありえない。
あの人が、自分自身にこんな死に方を許すはずが無い。

いつもいつも、私たちの先を行き、
まるで目指すべき場所のように私たちの前にいたL。

私だって、こんな結末は許さない。
L、あなたならなおさら許さないはずだ。

だって、あなたはいつも言っていたじゃないか。

「自分の信じる道こそが、正しい道なんです」と。

あなたの信じた正義は、こんなところで負けるものじゃないはずだ。

私は、あなたの死を信じない。
メロもきっと、信じていないだろう。

だって、私たちの信じる道の先には、
あなたが待っていなければならないのだから。


私はそう思いながら、
その日初めて、組み立てたパズルを崩した。


やり直す、もう一度。
壊れたピースは、元に戻せばいい。


メロは、メロのやり方で。
私は、私のやり方で。




その先にかならず、あなたが待っていると信じて。





END.




■あとがき
初シリアス。しかもニア視点。びっくりです。
後半ほとんど私の思いです。
Lが死んだなんて、信じません。
でもきっとニアも、信じるかどうかはともかく、許してないと思うのです。
Lの死を。なんかうまく言えませんが。
てかもうちょっとニアメロテイストにしたかったんですが、
ほとんどニア→Lですね(汗)
いや、もう認めます、ニア大好きです、私。
(なぜかニアにハマることに抵抗していた)


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【デスノートお題小説NO.3】初出 2005.09.25.23:35
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某サイト様への献上品その2。
<設定>
高校生夜神月と転入生竜崎の学園もの。
「デスノート」は漫画として出てきます。
■月
漫画「デスノート」のLファン。
高校生ピュア。電波ぎみ。腐男子。
やたら見目良いためやたら襲われるが頭が春でにぶい。
■竜崎
月の学校に転校してきた。漫画のLそっくりで月になつかれ
その電波かげんにうんざりするもうっかりかまってしまう苦労人。

page58「胸中」をジャン○で読んだ月。竜崎視点です。











<死帳的恋愛ノ進メ~胸中編~>


「いやぁあぁあーーーーーっ」

月曜日の早朝、静かな校舎の中に、悲痛な叫び声がこだました。

ちょうど竜崎は自分たちの教室のある階に着いたところだった。

男同士で絡み合ったポスターを寝る前に月に見せられたおかげで、
昨夜はさんざんな夢を見て、いつもよりやや寮を出るのが遅れてしまった。

しまった、と竜崎は舌打ちした。
この声は、間違いなく夜神月の声だ。
誰かに襲われかけているだけなら月はこんなに叫ばない。
というか、ちょっとやそっとじゃ襲われていることに気づかない。

これは、相当なことをされているに違いないと、
竜崎は月のいる教室へ駆け出した。

竜崎の頭の中には、月が力づくで押さえつけられて、
あんなことやこんなことをされているに違いない、
という危ない想像が目まぐるしく駆け抜けていた。
きっと卑怯にふたりがかりに違いない、とまで考えたとき、
竜崎の目が教室のドアをとらえた。

「月くんから、離れなさい!!」
教室のドアを激しく音を立てて開けながら、
竜崎は月にいたらぬことをしているふたり組(推定)に叫んだ。


しかし、目に入ってきたのは月一人だけ。

しかも、教室の床にうずくまるようにして嗚咽を漏らしている。


(…まさか…もう手遅れだったのか…!?)

事後処理まで済ませて逃げやがったのかと、
内心うろたえながら月に近づいた。

「…月くん、あの、大丈夫ですか。」

こんなことしか言えない自分を歯痒く思いながら、
竜崎は恐る恐る月に声をかけた。

そこでようやく、月は顔を上げた。
その顔は、涙に濡れ、くしゃくしゃになっていたが、
殴られた痕などはなく、竜崎は少しほっとした。

「…L…」
「…竜崎です。」

律儀に訂正してしまう竜崎に、月は飛びついた。

「エ…ッ、L…っ!Lぅぅ…」

飛びついたまま、月は泣きじゃくり始めた。

これは尋常じゃない、と竜崎は月を抱きとめ、
なんとか慰めようとした。

「月くん、もう大丈夫ですよ。
それに月くんをこんな目に合わせたヤツは、
私が死刑台に送ってやりますから。」

だから泣き止んで下さい、
と竜崎が慣れない慰めを必死に口にしていると、
月はガバっと顔をあげて、竜崎を睨んだ。

「前も!そんなこと言ってたじゃないか!!
キラを死刑台に送るって!
それなのに…それなのに…!!」

Lのばかぁああ!!と叫びながら、また竜崎にすがりついて泣き出す。

(…キラ?)

この状況で思いもよらなかった単語をつきつけられ、
しかも意味不明な罵り方をされ、竜崎はいぶかしんだ。


(…これは…もしや…)


(………誰かに……強姦された…んじゃ…ない、のか……?)


そうでないなら、喜んでもいいはずなのだが、
竜崎はいやな方向へ話が進んでいるのを察知した。

「…月くん…ちょっとききますが…」
「……っく……、……何………?」
「何で、泣いてたんですか?」

どうも根本的に話が食い違っている気がしたので、
竜崎はまだ泣きじゃくっている月に訊いてみた。

「エ…ッ、…エル…Lが、Lが、し、死ん…死んじゃっ…」

そしてまた泣き叫びだす。


(…あぁ…また……)

いい加減慣れてきていると思っていた月の思考パターンに
今更気づけなかった自分に、竜崎は嘆息した。

(…また……漫画の中の話か……)


くそ、人騒がせな、と思いながら竜崎は月を引き剥がす。

「…それは、ご愁傷様です。」

一気にさめた竜崎は、抑揚の無い声で言った。
それを聞いた月は、涙目で悔しげに竜崎を睨み付ける。

「う…ひどい!Lのくせにっ!Lのこともっと真剣に考えてよ!!」


また支離滅裂なことを言い出す月を放置して、
竜崎は今後の月の扱いについて真剣に考え始めた。



END.



■あとがき。
page58「胸中」を見た全国のLたんファンの叫び、
という禁じ手をネタにしました。
しかも、オチきれてません。(えぇー)


初出 2005.09.29 01:21。


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【デスノートお題小説NO.4】初出 2005.09.29 01:21
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キラ王国物語第一話。
若き王様・キラと大臣エルのコメディ。童話風です。











~エピローグ~

むかしむかし、あるところに、キラ王国という、とても大きな国がありました。

美しい海と、爽やかな風と、常緑の木々たちに恵まれた、とても自然の豊かな国でした。
賢明な王様のおかげか、隣国と争いをしたこともありませんでした。
資源も豊富で、貿易もさかんだったので、
他国の民も多く訪れ、とてもにぎやかな国でした。
王国の民は王様に感謝しながら、平和で幸福な毎日を送っていました。


けれど、この国にはたったひとつ、大きな秘密があったのです。


<キラ王国物語~第一話~>


キラ城の執務室。
王様がお仕事をする場所で、とても広くて荘厳だけれど、
使いやすく工夫をこらした、実用的でもあるお部屋です。
そこに、王様は大臣といっしょにおりました。

「ひまだ。」

王様は、大臣に向かって言いました。

この国の王様は、先王が早くに心臓麻痺で亡くなったため、
わずか19歳で即位した、若い王様です。
けれど、王様は即位してからのこの4年間、その若さを持ち前の賢明さで補い、
立派な統治ぶりだと言われ、民にも慕われておりました。

そして、王子であったころから誉めそやされ、
王国始まって以来の美貌だと言われるその容姿で、
とりわけ国中の女性に絶大な人気をほこっていました。

「ねぇ。ひまだってばエル。」

王様は、全ての書類を片付け、椅子の上で伸びをしながら、
もう一度傍らの大臣に言いました。
大臣は、ぼさぼさの髪をかきながら、仕事をしている最中でした。

「うるさいです、キラ様。
私の方はまだ処理しなければならない仕事が残ってるんですから。
だまって昼寝でもしてなさい。」

大臣はあけすけに言いました。

王様は、少しむっとした顔をしましたが、
大臣の物言いをとがめることはしませんでした。

大臣は王様の片腕であり、大臣は代々王の側近として仕えてきた家柄の出身で、
幼い頃からふたりは顔なじみであったので、こんな会話は日常茶飯事だったのです。

「昼寝って…僕に独り寝しろってゆうの?」

王様は意味ありげに上目遣いで言いました。
大臣は、王様の目に少しぐらっと来ましたが、まだ仕事が終わっていないので、
諭すように王様に言いました。

「昼っぱらから、何言ってるんですかあなたは。
やることないなら私をからかってないで、
リュークの手伝いでもしてきて下さい。」

それを聞いた王様は、エルのくせに僕を拒むとは、
と思いながらも椅子から立ち上がりました。

「エルが相手してくれないなら、行ってくるよ。
リューク、今どこにいるんだっけ。」

「王立図書館で蔵書整理をしています。」

「そっか。最近図書館行ってないし、視察がてら行ってくるよ。」

じゃ、仕事頑張ってね、と、王様は執務室を出て図書館に向かいました。

残された大臣はまた仕事に意識を戻そうとしながら、
上目遣いの王様の残像を振り払うことに気をとられて、
しばらく集中できないでいました。



つづく。




■あとがき。
え、続くの!?(笑)
はは、たぶんね。
いやちょっと書くのおもしろくなってきたもので。
いやたぶんっていうか、続けないと
エピローグなんだったんですか、てことになりますね(汗)
はは。次リュー君出るっぽいしな(笑)。


初出 2005.10.01.00:22。

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【デスノートお題小説NO.5】初出 2005.10.01.00:22
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キラ王国物語外伝~アマネ13世、襲来~編。
本編すら第一話しかないのに、いきなりの外伝登場。

「ミサミサ帝国」のアマネ13世が来てゴタゴタしそうな話。

「ミサが妊娠してしまい、月は焦るが、
夜神一家とミサは盛り上がり、Lはミサに嫉妬する」
というリクを受けて書き出したものです。
「ミサが話に出てくる」しか達成できてませんけど。










<キラ王国物語外伝~アマネ13世、襲来>


ミサミサ帝国。
キラ王国の東に位置する、代々女帝が政治を取り仕切っている国です。
領土も国力もキラ王国にはおよびませんが、
建国から千余年を数える、歴史のある国です。

現皇帝は、アマネ13世。
先代が急逝したため20歳で即位した、キラ王同様若い王様です。
常に漆黒のドレスに身を包み、
その美しさに熱狂的な信者のごとく心酔する者が出るほど、魅惑的な女王様です。

有能な家臣レムが、常にそのそばに控えていました。

そんな女王の密かな楽しみは、魔法の鏡に語りかけること。
ミサミサ帝国の女王だけが手にすることを許された、この国に代々伝わる
千里眼の力を秘めた鏡です。

国内で起こったこと、遠くの国で起こったこと、
様々なことを尋ねることが、女王の習慣であり、
この国の長い歴史を支えてきたと言っても過言ではありません。

その夜、アマネ13世は、全ての政務を終え、寝室でくつろぎながら、
いつものように鏡に語りかける内容を考えていました。

ふと、この鏡はどんな質問にも答えられるのだろうかと、
好奇心にかられて鏡にこう問いかけました。


「鏡よ鏡よ鏡さん、この世で一番美しいのはだぁれ?」


代々政治に関することを尋ねるのが慣習となっていたため、
このような質問をしてきたのは、アマネ13世がはじめてでした。
鏡はしばし間をあけ、こう応えました。


「…ここで一番美しいのは、アマネ様、あなたです。」


女王はやっぱり、と喜び、レムに自慢しようと彼女の部屋へ向かおうとしました。
そんな女王に聞こえるか聞こえないかの声で、鏡は小さくつけたしました。


「…でもこの世で一番美しいのは、キラ。キラ王国の、キラ王です。」


「………なんですって?」


耳ざとく聞きつけた女王におびえながら、鏡はもう一度言いました。


「この世で一番美しいのは、キラ王です。」


「キラ?
キラ王って、男じゃないの!」

どうして男なんかに私が劣るって言うのよ、と憤慨しながら女王は言いました。

アマネ13世は外交をレムに任せていたため、
なんと直接キラ王に会ったことがなかったのです。


「……ちょっと、キラ王を写してくれる?鏡さん」


底冷えのする声で女王は言いました。

鏡は、もう少し小さな声で言えばよかったと後悔しながら、
キラ王をその身に写し始めました。





つづく。



■あとがき。
はい。
キラ王国物語、本編すら第一話しかないのに、
いきなりの外伝登場です!(笑)
しかも「ミサミサ帝国」!ばかっぽ!(笑)
えー、2、3話で終わりますか?(知るか)

一応これ、鉄キーマさんからの、
「ミサが妊娠してしまい、月は焦るが、
夜神一家とミサは盛り上がり、Lはミサに嫉妬する」
というリク内容に向かって走り出しています。(どこが)

今のところ、「ミサが話に出てくる」しか達成できてませんけど☆(死ね)
なんとかそっちに話持っていきます。
しかも中途半端に話切ったー!(笑)

あと、もしかしなくても白雪姫をパロってますが、
参考資料が「本当は恐ろしいグリム童話」、あんまりキラキラしてません。
…てかミサって、黒ミサのミサだと思うんだよね。(笑)。


初出 2005.10.14 00:15。


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【デスノートお題小説NO.6】初出 2005.10.14 00:15
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